家族募集します1

ジャニーズWESTの重岡大毅(28)が主演するドラマ『#家族募集します』(TBS系)。第3話は8月13日に放送されたが、「まだ3話だったのか」と驚いてしまった。そういえば、第2話が放送されたのは7月16日。約1か月というタイムラグがあり感情移入できるかな、と不安になりながら見た。しかし鑑賞後は一転、とにかく泣かされた。


 ストーリーは、ついに俊平(重岡)が、息子の陽(佐藤遙灯/8)に母親のみどり(山本美月/30)が亡くなったことを話し、シェアハウスに参加することを決める、という内容。1話からの最大のテーマ「俊平の課題」がクリアされた回だった。

 特筆すべきは、重岡大毅の「泣き我慢」の演技。重岡はアイドルなのに、素でぶつかってくる感がすごい。ここまでかっこよく見られたいという欲をかなぐり捨て、画面に来る人は珍しい。「ドラマの主人公」というよりも「ひたすら悩む新米パパ」がそこにいるのだ。


 蒼介(仲野太賀/28)やめいく(岸井ゆきの/29)に弱音を言いながら、泣きそうなのを我慢して、顔が歪む感覚は本当にリアル。彼は独特の鼻声が印象的で、泣き声もまさに「鼻で泣く」。これがあまりにも自然で、自動的にもらい泣きしてしまった。


■新展開突入でさらなるトラブルの予感
 そしてもう1人、めいくの一人息子、大地役の三浦綺羅(8)! このドラマの子役は全員上手だが、今回の第3話では、彼の演技に時が止まった。「陽君のママは死んじゃったの?」と口を滑らせ、怒られた後の凍りつき方。泣くのを忘れるほど動揺し、「凍る」。「とんでもないことを口走ってしまった」と顔で言う! こっちまで胸が痛くなってしまったが、同時にスターの原石を見つけた興奮が。三浦綺羅、恐ろしい逸材……!


 平均世帯視聴率は5.1%(関東地区・ビデオリサーチ調べ)と決して高くなかったようだが、第1回、第2回の突拍子のない展開に対するモヤモヤが、自然と溶けていく見ごたえがあった。


 第4話からは新展開に突入。俊平親子と礼(木村文乃/33)親子が本格的に「にじや」に同居。そんな中、新たな親子がSNSを見て訪ねてくる……。しかも父親役は57歳の橋本じゅん。ジェネレーションギャップが嵐を巻き起こす予感。意外な乱入者が、物語をどう動かすか楽しみだ。

引用:https://taishu.jp/articles/-/96476?page=1